クリスマス模様 

 

《弓教授の部屋にて》

「さやか〜!さやか〜!珈琲を入れてくれ。学会のパーティーで飲み過ぎた」
「もうお父様ったら、体によくないわ。それに寒いのに深夜帰りなんかして…はい、お父様の好きなキリマンジャロよ」
「ありがとう。明日、研究所のクリスマスのライトアップを準備するから雪かきを手伝ってくれたまえ」
「わかったわ!早く休まれてよ お父様」
「大丈夫だ すぐ休むよ おやすみ」
「おやすみなさい」

 

《翌日の朝・研究所の外にて》

「しかしよく積もったな…雪かきのしがいがあるってもんだぜ」
「本当にそうよね…甲児くん でもこの後でZから降りて細かいところの雪を片付けないと」
「OK!さやかさん!しかし冷えるな」
「もりもり博士から渡された防寒着ちゃんと着てね」
「防寒着以外にもぱちったものがあるんだぜ♪ほらよ」
「何よ!甲児くん、お酒なんか持って来て!」
「寒い時にはあったまるぜ、飲むとカーッとなるしな」
「どこかのサバゲーの指揮官みたいなこと言わないでくれる?」

「さて片付いたわ…後は降りて細かい雪かきだけね」
「寒いけど、このもりもり博士の新開発の防寒着あったかいなー」「ぜんぜん重くないし軽いのがいいわね」
「あっ…甲児くん!お酒飲んじゃって…ん…いや…」
「あったまるぜ さやかさん」
「いきなりキスで流し込まないでよ もう…」

「へへ…ポーッとなってるぜ なんかいいな」

「何よ もう!さっさと片付けてよ」
「ラジャー♪」

 

《研究所の外》

「さて、雪かき完了だぜ♪次はと…」
「電球を飾るのよ、この図の通りにね 完成したらキレイでしょうね」
「俺はさやかさんと一緒なら何だっていいぜ」
「え?なんか言った?」
「何でもねえよ…」
「何、赤くなってんのよ」
「ん…ぐぐ…いきなりキスで酒流し込むなよ!」
「お返しよ!酔っ払いなんだから…」

 

《地方の山岳地帯にて・外》

「まったくすごい吹雪だな!ジュン油断するなよ」
「大丈夫よ 鉄也!」
「しかし弓教授も何だろうな。休暇をとってこいと言っといて、こんな山の中で救難活動とは…」
「困っているのだから早く橋を直しましょうよ」
「ああ…そうだな、温泉でもつかりたい気分だな」
「鉄也…終わったら行きましょうよ♪」
「何だって?」
「麓の温泉旅館の離れを貸し切りにしてくださったのよ、弓教授。ゆっくり休んできなさいって」
「貸し切り?他のやつはいないだろうな?」「ウフフ…あなたの他には私しかいないわよ」
「おおーっ!頑張るぞ!」
「そんなに緊張感が無いとスキが出来るわよ…私がズドンと打ち抜いてやろうかしら?」「打ち抜く?何言ってんだ?それは男の俺のセリフだぜ」
「はいはい…鉄也ったら…早く終わらせて休みましょう」
「そうだな!パスタも作って!一緒にやろうな!」
「温泉に来てまで作るつもりなの?まったくもう…あの曲までかけて?」
「俺の趣味だ…悪いか?」
「いいえ…フフ…(笑)」

「そうと決まったらさっさと片付けるぞ!」「OK!鉄也!」

 

マジンガーチームの恋人たちに幸あれ♪

 

 

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